はじめに:ニュースを見て「なぜ?」とモヤモヤしていませんか?
毎日流れてくる国際ニュースを見て、こんなふうに思ったことはありませんか?
「なぜロシアは、あんな無謀な戦争を始めたの?」
「中国経済が崩壊するって言われているのに、なぜ強気なの?」
「円安や物価高、日本はこのまま沈んでいくの?」
テレビのコメンテーターは「暴挙だ」「遺憾だ」と言いますが、それだけでは納得できない何かが残りますよね。
そんな私たちのモヤモヤを、「地理」「歴史」「資源」という3つの視点から鮮やかに解き明かしてくれる一冊があります。それが、YouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」でおなじみ、すあし社長の著書『あの国の「なぜ?」が見えてくる 世界経済地図』(かんき出版)です。
今回は、この本がなぜ今これほど注目されているのか、その核心部分を要約・レビューします。
この本で得られる「3つの視点」とは?
この本を一言で言うなら、**「世界を見る解像度が劇的に上がる、現代人のための『裏』攻略本」**です。
著者は、一見狂気や暴走に見える各国の行動も、国ごとの「事情(ロジック)」を知れば、恐ろしいほど合理的だと説きます。本書を読むことで手に入る、ニュースを読み解く3つの鍵を紹介します。
1. アメリカの強さは軍事力より「ドル」にある
「なぜアメリカは世界の警察官をやめたいのか?」 その答えは、軍事力ではなく**「ドル覇権」と「エネルギー自給」**にあります。
かつてアメリカは中東の石油を守る必要がありましたが、シェール革命でエネルギーを自給できるようになりました。さらに、世界中の決済が「ドル」で行われるシステム(ペトロダラー体制)がある限り、アメリカは最強であり続けます。 本書では、この「ドルの魔法」がいつまで続くのか、そして「脱ドル化」を狙う国々の動きについても鋭く解説されています。
2. 国の「トラウマ」が外交を決める(ロシア・中国)
ロシアや中国の行動が理解できないのは、私たちが彼らの**「地政学的な恐怖(トラウマ)」**を知らないからです。
ロシア: 過去に何度も侵略された広大な平原を守るため、隣国を「緩衝地帯(クッション)」にしておきたいという生存本能。
中国: 経済成長が止まれば共産党支配が揺らぐ恐怖。だからこそ、多少経済を犠牲にしてでも統制を強める「共同富裕」に走る。
「過去の栄光」や「屈辱の歴史」が、現在の経済合理性よりも優先される。この人間臭くも恐ろしい国家の論理を知ると、ニュースの見え方が180度変わります。
3. 日本の「豊かなまま縮小」という希望
個人的に最も刺さったのが、最終章の日本に関する分析です。 「少子高齢化=絶望」という単純な話ではありません。
著者は、日本が持っている**「地政学的な最高の立地」**に注目します。
大陸国家(中・露)の太平洋進出を塞ぐ位置にある重要性
米中対立の中で「信頼できるハイテク製造拠点」としての再評価
これらを活かし、人口減少を受け入れながらも豊かさを維持する「成熟国家」への道筋が示されています。
著者の「すあし社長」ってどんな人?
著者のすあし社長は、登録者数90万人を超えるYouTubeチャンネル**「大人の学び直しTV」**を運営する人気インフルエンサーです。
彼の最大の特徴は、**「難しい専門用語を使わずに、本質を突く」**こと。 学術書のような堅苦しさは一切ありません。動画を見るような感覚でスラスラ読めるのに、読み終わった後には大学の講義を受けたような充実感が残ります。「動画の分かりやすさ」と「書籍の情報の濃さ」が良いとこ取りされた一冊です。
まとめ:この本を読むとどう変わる?
『世界経済地図』を読むメリットは、単なる知識が増えることではありません。**「明日からのニュースが面白くなる」**ことです。
「あ、この国が怒っているのは、あの歴史的背景があるからか」
「地理的にここが急所だから、揉めているんだな」
そんなふうに、ニュースの裏側にあるシナリオが透けて見えるようになります。
世界情勢は複雑ですが、その根本にあるルールは意外とシンプルです。「今の世界、なんかおかしいな」と感じている人こそ、ぜひ本書を手に取ってみてください。きっと、霧が晴れるような読書体験が待っているはずです。
【書籍情報】
タイトル:『あの国の「なぜ?」が見えてくる 世界経済地図』
著者:すあし社長
出版社:かんき出版
発売日:2025年10月8日

