蜂須賀虎徹

# 蜂須賀虎徹 – 歴史的名刀とゲームキャラクターの二面性

## 実在の名刀「蜂須賀虎徹」とは

蜂須賀虎徹は、江戸時代に活躍した著名な刀工・長曽祢興里(虎徹)によって作られた実在の日本刀(打刀)です。阿波徳島藩主であった蜂須賀家に代々伝わったことからこの名が付けられました。

虎徹の作は贋作が多いことで知られていますが、蜂須賀虎徹は「真作」として高く評価されている貴重な一振りです。

### 特徴と歴史

この名刀は、「角虎」(ハコ虎)と呼ばれる特徴的な銘を持ち、裏には金象嵌で截断銘が刻まれています。寛文5年(1665年)11月11日に、当時の著名な試刀家・山野加右衛門永久によって「二つ胴」(重ねた二体の胴体)を切断したという記録があり、その優れた切れ味を証明しています。

長さは二尺二寸八分(約69.1cm)で、阿波徳島藩の藩主・蜂須賀家に伝来しました。購入時期は3代藩主・蜂須賀光隆の晩年か、4代藩主・蜂須賀綱通の代と考えられています。この刀は昭和初期(1935年頃)に蜂須賀家を離れ、現在は個人所蔵となっています。

## 『刀剣乱舞』のキャラクターとしての蜂須賀虎徹

DMM GAMESとニトロプラスが共同制作したゲーム『刀剣乱舞ONLINE』では、この名刀が「刀剣男士」として擬人化されています。ゲーム内の蜂須賀虎徹は、自身が虎徹の「真作」であることに強いプライドを持つキャラクターとして描かれています。

### キャラクター設定

身長176cm、声優は興津和幸さん、イラストレーターは新井テル子さんが担当。舞台やミュージカル版では後藤大さんや高橋健介さんが演じています。

「虎徹三兄弟」の次男という設定で、同じく真作とされる弟・浦島虎徹を可愛がる一方、贋作とされる兄・長曽祢虎徹には「贋作」と呼んで反発するという複雑な関係性が描かれています。

金色の甲冑姿から「黄金聖闘士」のようだと形容されることもあり、ファンの間では人気のキャラクターです。

### 真贋問題への複雑な感情

ゲーム内での蜂須賀虎徹の長曽祢虎徹への態度は、単なる兄弟喧嘩ではなく、刀剣の真贋という歴史的な問題意識を反映しています。「虎徹」は彼の刀工(父)の名であり、自身の元の名前でもあるため、その名を騙る贋作の存在に対して複雑な感情を抱いているとされます。

一方で、公式設定では内心では長曽祢の実力や無骨さに惹かれている一面もあるとされ、全体的には穏やかで優しい性格とも評されています。

## まとめ

蜂須賀虎徹は、実在の名刀としての歴史的価値と、ゲームキャラクターとしての魅力を併せ持つ存在です。真贋問題や兄弟関係など、複雑な背景を持つキャラクター設定は、多くのファンに愛され、様々な解釈や考察を生み出しています。

今後も実在の刀剣としての研究や展示、ゲームキャラクターとしての新たな展開が注目されるでしょう。

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