モラベックのパラドックス

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モラベックのパラドックス

人工知能 (AI) やロボット工学の研究者らが発見したパラドックス。
伝統的な前提に反して「高度な推論よりも感覚運動スキルの方が多くの計算資源を要する」というもの。
モラベックさんによると、「コンピュータに知能テストを受けさせたりチェッカーをプレイさせたりするよりも、1歳児レベルの知覚と運動のスキルを与える方が遥かに難しいか、あるいは不可能である」とのこと。

人間にとって簡単なことほど機械がやるのは難しい!?AIの発展に貢献した「モラベックのパラドックス」とは?
人工知能は高度な計算が得意だ、というイメージを持っている人も多いかと思います。複雑な計算が得意であれば、単純な動作はより簡単にできてしまうだろう、と思ってしまいそうですが、そうではないんです。 実は、…

言語学者であり認知心理学者のスティーブン・ピンカーはこれがAI研究者らの最大の発見として彼は著書「言語を生み出す本能」の中で次のように記しています。

35年に及ぶAI研究で判明したのは、難しい問題が容易で容易な問題が難しいということである。我々が当然なものとみなしている4歳児の心的能力、すなわち顔を識別したり、鉛筆を持ち上げたり、部屋を歩き回ったり、質問に答えたりといったこと(をAIで実現すること)は、かつてないほど難しい工学上の問題を解決することになる。…新世代の知的機械が登場したとき、職を失う危険があるのは証券アナリストや石油化学技師や仮釈放決定委員会のメンバーなどになるだろう。庭師や受付係や料理人といった職業は当分の間安泰である。

引用:言語を生み出す本能/スティーブン・ピンカー

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