「G検定の勉強を始めたけど、カタカナや専門用語が多すぎて頭に入らない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
G検定(ジェネラリスト検定)は、約2時間で200問近くを解くスピード勝負の試験です。合格の鍵は、重要用語を見た瞬間に意味が浮かぶ「即答力」にあります。
この記事では、試験に繰り返し出題される最重要キーワードを5つの分野に分けて分かりやすく解説します。試験直前の総チェックや、日々の学習の整理にぜひ役立ててください!
1. AIの歴史と基礎概念(AIの限界を知る)
AIのブームの変遷や、AIが抱える根本的な課題(弱点)に関する問題は、毎回必ずと言っていいほど出題されます。
- ダートマス会議(1956年)
「人工知能(AI)」という言葉が世界で初めて使われた伝説的な会議です。 - エキスパートシステム
第2次AIブームの主役。専門家の知識を「もし〜なら(If-Then)」というルールで覚えさせ、コンピュータに推論させるシステム。 - チューリングテスト
機械が「人間のように思考できているか」を判定するテスト。 - ELIZA(イライザ)
1960年代に開発された、元祖・人工無脳(おしゃべりプログラム)。 - フレーム問題
「限られた処理能力のAIは、関係のない事柄まで考えすぎてフリーズしてしまう」というAI最大の弱点。 - シンボルグラウンディング問題(記号接地問題)
AIが言葉(記号)の意味を、現実世界の概念(体感や視覚など)と結びつけて理解できない問題。 - 強いAI / 弱いAI
人間のように自意識や汎用的な知能を持つのが「強いAI」、特定のタスク(画像認識など)のみをこなすのが「弱いAI」。
2. 機械学習の基礎(評価指標の計算も重要!)
機械学習の手法と、モデルの性能を測る「評価指標」は得点源です。ここは落とせません。
- 教師あり学習 / 教師なし学習 / 強化学習
機械学習の3大分類。どのアルゴリズムがどこに属するか(例:ランダムフォレストは教師あり、k-meansは教師なし)の仕分け問題が頻出です。 - 過学習(オーバーフィッティング)
訓練データにばっちり適合しすぎて、新しいデータ(未知のデータ)に対する予測精度が落ちてしまう現象。 - 交差検証(クロスバリデーション)
データをいくつかのグループに分割し、学習と評価を順番に入れ替えて行うことで、偏りのない汎化性能を測定する手法。 - 混同行列(コンフュージョンマトリックス)
予測と実際の結果を4つのパターンに分類した表。「正解率(Accuracy)」「適合率(Precision)」「再現率(Recall)」「F値」の定義と、計算式のマスターは必須です! - サポートベクターマシン(SVM)
境界線(マージン)をできるだけ広くとることで、きれいにクラスを分類する強力な機械学習アルゴリズム。
3. ディープラーニングの仕組み(どうやって学習する?)
ニューラルネットワーク(NN)が、どのようにデータを処理して賢くなっていくかのメカニズムです。
- パーセプトロン
人間の脳の神経細胞(ニューロン)をモデル化した、すべてのネットワークの最小単位。単純パーセプトロンは「線形分離可能な問題しか解けない(XOR問題が解けない)」という限界がありました。 - 活性化関数
ニューロンの出力を決定する関数。昔の「シグモイド関数」から、現在主流の「ReLU(レル)関数」への流れと、それぞれの特徴を押さえましょう。 - 勾配降下法
予測と正解の「誤差」を最小化するために、パラメータ(重み)を少しずつ最適化していく手法。 - 誤差逆伝播法(バックプロパゲーション)
出力側から入力側に向かって逆向きに誤差を伝えていき、効率よくすべてのパラメータを更新するアルゴリズム。 - 勾配消失問題
ネットワークの層を深くしすぎると、誤差の情報が途中で消えてしまい、入力層の近くが学習できなくなる問題。主にReLU関数の登場で解決しました。
4. ディープラーニングの主な手法・モデル
「画像」「音声」「自然言語」など、データの種類によってどのネットワークを使うかが問われます。
- CNN(畳み込みニューラルネットワーク)
主に画像認識で使われます。画像の特徴をキュッと抜き出す「畳み込み層」と、位置のズレを吸収する「プーリング層」がセットです。 - RNN(再帰型ニューラルネットワーク)
過去の情報を記憶してループさせることができるため、自然言語や時系列データ(株価など)の処理に使われます。 - LSTM
RNNの弱点(長期的な記憶を保持できない)を、情報の「忘却ゲート」などを作ることで克服した進化系モデル。 - Transformer(トランスフォーマー)
Attention(アテンション:注目すべき場所を絞る)機構のみで構築された画期的なモデル。ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)のすべてのベースになっています。 - GAN(敵対的生成ネットワーク)
偽物を作る「生成器」と、それを見破る「識別器」を戦わせて精度を上げる手法。ディープフェイクや画像生成の基盤技術です。 - 転移学習 / ファインチューニング
すでに別の大量データで賢くなった「学習済みモデル」を流用し、少ないデータで効率よく新しいタスクを学習させる手法。
5. AIの社会実装・法律・倫理(実務に直結!)
近年、出題割合が非常に高くなっているトレンド分野です。法律やガイドラインは最新の情報をチェックしておきましょう。
- XAI(Explainable AI:説明可能なAI)
ディープラーニングの「なぜその結果になったのか分からない(ブラックボックス化)」という問題に対し、AIの判断根拠を人間が理解できるようにする技術。 - 著作権法(第30条の4)
AI学習において非常に重要な日本の法律。原則として、情報解析(AIの機械学習など)が目的であれば、著作物を著作者の許可なく利用できると規定されています(ただし、不当に利益を害する場合はNG)。 - 個人情報保護法 / GDPR
データの取り扱いに関するルール。GDPRはEU(欧州連合)の非常に厳しいデータ保護規則で、日本企業でもEU圏のデータを扱う場合は対象になります。 - 自動運転のレベル
レベル0〜5まであります。試験で特に狙われるのは、レベル3(システムが主役だが、緊急時は人間が運転)と、レベル4(特定の条件下で、完全にシステムが運転)の違いです。 - PoC(概念実証)
AIプロジェクトを本格導入する前に、「本当に技術的に可能か?」「投資に見合うか?」を検証する小規模な実証実験のこと。
まとめ:用語同士の「紐付け」で一発合格を目指そう!
G検定は暗記量が多くて圧倒されがちですが、用語を一つずつ独立して覚えるのではなく、以下のようにキーワード同士をセットで紐付けるのがコツです。
- 「CNN」が来たら = 画像認識
- 「Transformer」が来たら = LLM・ChatGPTのベース
- 「エキスパートシステム」が来たら = 第2次AIブーム
本番は時間との戦いです。問題文を見た瞬間にパッと概要が浮かぶレベルを目指して、繰り返し復習しましょう。皆さんの合格を応援しています!

